デイヴィッド・ホックニー展は東京都現代美術館で開催されている、画家・ホックニーの大規模な展覧会である。
今回の記事では、実際にホックニー展を見た私個人の経験も盛り込みながら、展覧会の混雑状況、どのようなグッズがあるのかなど気になる情報をまとめた。
さらに、記事後半には展示会の感想も詳しく載せているので、必要に応じて参考にしてもらえれば幸いである。
この記事に書かれていること
この記事に書かれていることを短くまとめると、下記のようになる。
それぞれの詳細については、記事本文を読んでほしい。
・ホックニー展の概要→ホックニー展とは、東京都現代美術館で2023年7月15日(土)~11月5日(日)まで行われている展覧会。
・ホックニー展の情報→チケット売り場は混雑しているので、事前にオンラインチケット購入しておくのがおすすめ。グッズもカタログ筆頭に人気。
・ホックニー展の感想→詳しい知識がない人でも楽しめる、素晴らしい展覧会。伝統と新しいものが融合している。X (旧Twitter) でも、好意的な意見が多い。
デイヴィッド・ホックニー (画家) とは?
デイヴィッド・ホックニーとは、イギリスを代表する世界的に著名な画家である。1937年生まれで年齢は80歳を超えており、現代絵画の巨匠の一人といってもいいだろう。
デイヴィッド・ホックニー
引用:https://onl.sc/fE7nGUZ
DAVID HOCKNEY
1937年イングランド北部のブラッドフォードに生まれ、同地の美術学校とロンドンの王立美術学校で学ぶ。1964年ロサンゼルスに移住し、アメリカ西海岸の陽光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びた。
60年以上にわたり美術表現の可能性を探る試みを続け、現在はフランスのノルマンディーを拠点に、精力的に新作を発表している。
2017年には生誕80年を記念した回顧展がテート・ブリテン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)を巡回し、テート・ブリテンでは同館の記録となる約50万人が来場するなど、ホックニーは現代を代表する最も多才なアーティストのひとりとしてその名を確立している。
ホックニー展 (東京) の概要
デイヴィッド・ホックニー展の基本的な概要について、過去のものも含めて説明する。
ホックニー展 (2023)
「デイヴィッド・ホックニー展」とは、「東京都現代美術館」で開催されている展覧会である。
会期は2023年7月15日(土)~11月5日(日)まで、日本では27年ぶりとなる画家・ホックニーの大規模な個展となっており、さまざまな年代の人々から注目を集めている。
ホックニー展 (1996)
イギリスを代表する画家でありながら、ホックニーの国内個展開催は非常に少ない。そのため、前回のホックニー展は1996年まで遡る。
そのときの開催も2023年と同じく「東京都現代美術館」であり、展覧会の題名は「デイヴィッド・ホックニー版画展 1954-1995」であった。
その題名からも分かる通り、ホックニーの版画作品を中心に紹介する内容だったようである。
ホックニー展のさまざまな情報
ここでは、ホックニー展に興味を持っている人が知りたいであろう情報を、いくつかの項目に分けて紹介する。
ホックニー展のチケット入手方法
ホックニー展のチケットを手に入れる一般的な方法は①当日券を買う、②オンラインチケットで事前に購入するの二択である。
チケットの値段は下記の通り。値段はどちらでも変わらず、オンライン限定でペアチケットがあるのが特徴だ。
なお、個人的なおすすめはオンラインでチケット購入である。その理由は次項で解説する。
【ホックニー展のチケット料金】
一般 2,300円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 1,600円 / 中高生 1,000円 / 小学生以下無料
【オンライン限定】平日限定ペアチケット4,000円(販売は当日朝9時まで)
当日券
当日券は美術館に訪れた日に、チケット売り場で買えばよい。手軽で分かりやすいが、ある程度の時間並ぶことも覚悟しなければならない。
参考情報として、私は2023年10月の平日、お昼ごろに美術館を訪れたが、すでに20分待ち程度でチケット売り場には行列ができていた。
多くの人が来館するであろう週末には、これ以上の時間待つこともあるだろう。
オンラインチケット
オンラインチケットは事前に購入するので、当日券のように並ぶ必要がない。
鑑賞予定の日付を指定して、クレジットカードなどで決済すれば、メールでオンラインチケットが送られてくる。
面倒な時間指定 (○○~××時の間に入館など) はないので、どの時間帯でも利用できるのがうれしい。そのため、個人的におすすめの購入方法である。
ホックニー展の混雑状況
チケット売り場はかなり長い行列ができていて驚いたが、実際に作品が置いてある展示会場はそこまで混雑している印象なかった。
もちろん、人は多いが、多すぎて作品が全く見れないというほどではない。たとえば、上記画像 (私が実際に撮影したもの) くらいの混雑具合である。
なお、先ほども述べた通り、これは平日の話であり、休日や会期末はさらに混雑が予想される。東京都現代美術館からは、「平日の夕方」が比較的空いているとアナウンスされている。
ホックニー展の所要時間は?
所要時間とは、展示会場をどのくらいの時間で見て回れるかの目安である。私の場合、グッズ購入込みで1時間30分程度だった。
他の人々を調べても、概ね1時間30分~2時間程度となっていたので、グッズ込みでそのくらいの時間を目安にして行くとよいだろう。
個人的な感覚として、所要時間は長すぎず短すぎずで満足度の高い鑑賞ができた。
ホックニー展の撮影と音声ガイド
美術館に行くときは、撮影可能かどうか、音声ガイドがあるのかどうかが気になる人もいるだろう。
ホックニー展の場合、下記の通りである。
撮影
ホックニー展の撮影は一部のフロアだけできる。具体的には、「1F展示室のみ」撮影可能となっている。
順路に沿って鑑賞していけば、展示会場の後半部分が撮影可能となる。この辺のバランスも、私は心地よく感じた。
音声ガイド
結論からいうと、ホックニー展に音声ガイドはない。
ただ、ホックニーの作品は現代アートのように、難しい芸術理論を学ばないと理解できないという類のものではなく、感覚的にも楽しめるので問題ないはずである。
よりマニアックに知りたいなら、事前に作家や作品について調べていけばよいだろう。
ホックニー展のAR
ホックニー展には、AR (拡張現実) の技術を利用して楽しめる仕掛けもある。
具体的には、事前に必要なアプリをダウンロードして対象の画集にかざすと、ホックニーが作品を描いていく様子を鑑賞できるというものだ。
私は当日知らなくてスルーしてしまったが、興味のある人はアプリダウンロードして準備万端で行くとよいだろう。
ホックニー展のグッズについて
美術館に行くときは作品鑑賞だけではなく、グッズの購入も楽しみの一つである。
ホックニー展にはどのようなグッズがあるのか、代表的なものと個人的に購入したアイテムを紹介する。
カタログ
カタログ (図録) はホックニー展の代表的なアイテムである。やや小ぶりで、手に取りやすいサイズ感でつくられている。
価格→3,300円 (税込)
キーホルダー
個性的な色合いでロゴが入ったキーホルダー。一昔前のホテルのカギがついたキーホルダーを思い出させる、レトロな雰囲気。
価格→880円 (税込)
Tシャツ
ホックニーの作品をプリントしたTシャツも販売されている。半袖と長袖タイプそれぞれあるので、好みで選ぶとよいだろう。
価格→5,280円 (半袖/税込)
価格→6,380円 (長袖/税込)
オンライン
ホックニー展のグッズはオンラインでも購入できる。いつまで販売しているのか不明だが、直接会場に行くのが難しい人は、オンライン購入も考えてみてはどうだろうか。
個人的に購入したもの
最後に私が購入したものも紹介しよう。それぞれクリアファイル、ノート、ポストカード各種となっている。
クリアファイルA4→495円 (税込)
ノートB→1,320円 (税込)
ポストカード定型→165円 (1枚/税込)
ポストカード長方形→275円 (1枚/税込)
ホックニー展の評判は?
ホックニー展の評判をX (旧Twitter) で調べてみると、下記のように好意的意見が多かった。
ホックニー展の巡回について
関東以外の地域に住んでいる人は、ホックニー展の巡回があるのかも気になるだろう。
東京や大阪など主要な都市を巡回する美術展は多い。ただ、残念ながらホックニー展は東京のみの開催である。
つまり、ホックニー展の巡回予定はなく、東京の開催期間が終われば見られなくなる。
関西 (大阪)
関西 (大阪) で開催予定はないので、どうしても見たい場合、東京で鑑賞することになる。
中部 (名古屋)
中部 (名古屋) でも開催予定はないので、残念ながら、東京で開催期間に鑑賞するしか方法はない。
その他
その他の地域でもホックニー展の開催予定はないので、鑑賞希望の場合は東京まで行くしかない。
ホックニー展の感想
下記はホックニー展を鑑賞してすぐに私が書いた感想である。荒い部分も多いが、そのときの生の感情が反映されていると思うので、これを敢えて修正しないで記載しておく。
凄いのは常に変化していること。これはピカソにも通じる。80歳を超えて、デジタルにアレルギーがないのも驚き。また、ホックニーの作品には「素朴な絵画のよさ」がある。それは手触り、ニュアンス、質感のようなもの。
デジタル (ipadなど) で描いた作品からも、このような質感を感じるのは初めてなので感動した。正統派の画家でありながら、常に進化していくのがホックニーであり、その魅力。描く楽しさや幸福感を感じる。
作品を見ていると、自分でも何か制作してみたいとインスピレーションを与えてくれる画家である。
ホックニー展で見たノルマンディーの12カ月
ホックニー展はさまざまな見どころがあるが、最後に展示されている「ノルマンディーの12カ月」はその中でも注目すべき作品の一つだ。
これは全長90メートルもあり、巻物のように長い作品になっている。その90メートルの中で、タイトル通り四季を見せてくれるのも斬新だが、さらに驚くべきことは作品が「iPad」で描かれたという事実である。
感想のところでも述べたが、iPadというデジタル機器を使いながら、実際に鑑賞者が四季を味わっているような没入感、空気感、手触りのようなものが感じられる。
つまり、デジタルで制作した作品から、アナログな絵画作品のよさが感じられるのである。これはほとんど体験したことない経験だったので (通常、デジタル機器を使ってアナログな「味わい」を出すのは難しい) とても感動した。ぜひ、展覧会に行かれる方はこの作品のよさを生で味わってほしい。
ホックニー展は老若男女を問わず楽しめる
ホックニー展は展示作品や構成が素晴らしく、多くの人々が楽しめる内容といえるだろう。
その分、会場は混雑しているが、今回紹介した展覧会情報をもとに、それぞれに合ったスタイルで鑑賞してもらえればうれしく思う。
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